スウェーデンのイースター Påsk(ポスク)

スウェーデンのイースターを「Påsk ポスク」といいます。
キリスト教の復活祭という宗教色はほとんど無くて、長い冬が終わった後の春の祝祭という感じが強いです。日本の節分にすこし似ているかもしれません。
ポスクは3/22~4/25の間で毎年異動しますが、イースター前の木曜日の午後から翌月曜日までの4日半がポスクとなります。ポスクの期間には学校も会社も休みになります。2017年のイースターは4月16日(日)なので4月13日木曜日の午後から17日月曜日までがポスクになります。

【Påskの装飾 Påskris】
家々ではこの時期は黄色のラッパ水仙を飾ります。黄色のラッパ水仙はPåsklilja(ポスクリリア)と呼ばれ、ポスクを象徴する花です。
また木の枝にイースターエッグを吊して飾り付けをしたり、白樺の枝に黄色や赤など色とりどりに染めた羽根を枝に結びつけたものを飾って準備をします。木の枝に飾りを吊したものを(Påskris ポスクリス)といいます。
家の前や街角はカラフルな飾りを吊した枝で装飾され、お店には卵形の容器やお菓子や魔女の人形などが並び賑やかです。この卵形の容器にお菓子を詰めてから家の中に隠して、皆で探す遊びをしたりします。

【イースターの魔女 Påskkärring】
イースターの前日、子供たちは顔にペイントを施し魔女の扮装をして「イースターの魔女 Påskkärring(パスカーリング)」になり近所を歩いてお菓子をもらいます。ハロウィンみたいですね。
これはイースター前の木曜日の夜にはスウェーデンの魔女たちが箒に乗って「青い丘 Blåkulla」へ飛んでいき悪魔と宴会を行うという古い言い伝えからきています。
昔、火を焚いて魔女を追い払おうとした習慣が、現在でもスウェーデンの地方でポスクの終わりに大きなたき火を燃やす風習となって残っています。

【ポスク料理 Påskmat】
「セムラ semla」はイースター前の期間だけ食べるお菓子です。カルダモン入りのパンの中身をくり抜いてアーモンドペーストと生クリームをたっぷり詰めたお菓子で、見た目は大きなシュークリームのようです。昔は四旬節の断食に入る前にだけ食べるものでしたが、断食の無くなった現在はクリスマス明け頃からイースター前までの期間に食べられています。この期間には街にセムラが溢れ、セムラ作りの大会やセムラを食べ比べる楽しい催しなどが行われています。
伝統的なポスク料理(Påskmat ポスクマット)は卵を使ったものや、ニシンやサーモンやエビを使った料理、ミートボール、ジャガイモとアンチョビのグラタン「ヤンソン氏の誘惑」もテーブルに並びます。
飲み物はポスクムスト(Påskmust)と呼ばれる炭酸飲料で、ビールとコーラを混ぜたような味わいだそうです。
posted by 北欧スウェーデン語の単語 | コラム